スノーピークの山井社長が書かれた『スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営』という本を読みました。
最近、周りの友人達の影響も受けながら、アウトドア熱が高まりつつあるのですが、それとは全く関係なく、普通に一冊のビジネス書として購入し、軽い気持ちで読み始めました。
私はいつも複数の本を同時に少しずつ読んでいるので、1冊の本を一気に読んでしまうことは珍しいのですが、この本はスラスラと読み進み、気がつくと読み終わっていました(^^;
といっても、決して内容が薄いとかいうことではなく、ビジネス書としても面白くて、ものづくりを生業とする者の一人として、たくさんの気づきを得ることができました。
そして、それ以上に、スノーピーク製品のファン(スノーピーカー?)になりそうです(^^;
最近ちょうどキャンプグッズを選ぼうとしているところなんですが、予算の許す限りスノーピーク製品を買いたいなぁと思わされました。(でも、かなり高いんですよねぇ。。。(^^;)
というわけで、「ものづくり」をしている方、自社ブランドの構築やファンづくりを目指している方、顧客との付き合い方について考えたい方、そして、もちろんアウトドア全般に興味のある方・・・読みやすくて面白い本なので、是非ご一読ください♪
本の紹介
日経BP社
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熱狂的なファンのいるアウトドア用品メーカー、スノーピークの山井太社長による初の著書です。
スノーピークは世界に先駆け、SUVで自然の中に出かける「オートキャンプ」のスタイルを生んだ会社として知られます。
「自分たちが本当にほしい製品」だけを作ることで、それまでなかった「自然の中で豊かで贅沢な時間をすごすアウトドアの楽しみ方」を確立してきました。山井社長は年間30~60泊をキャンプのテントですごし、星空の下で五感を研ぎ澄ませながら、スノーピークのビジネスモデルを磨きます。
燕三条発で世界ブランドとなった今も、キャンプ場でユーザーと焚火を囲んで語り合います。本書はスノーピークが培ってきた開発から販売までの具体的な手法とそれを支える考え方、ブランドづくりの歩みまでを一気に公開。
「新しい会社の姿やワークスタイル」が浮かび上がります。
目次
Introduction
「真北の方角」に進み続ける
ミッション・ステートメントが「経営のコンパス」になる
Chapter1
熱狂的なファンが支える
「スノーピーカー」はどうして生まれたのか
キャンプの焚火を囲んでユーザーと直接語り合う
SNSでしっかり交流 「炎上」も乗り越える
徹底解説 ● スノーピークウェイ
Chapter2
クリエーティブとものづくりの魂
製品はすべて永久保証 メーカーならば当然だ
燕三条の地場産業と驚きの開発体制を融合
付加価値を高めるためのキーワードは正当性
徹底解説 ● ロングセラー「焚火台」
Chapter3
販売は科学 仕組みをつくる
値引きしないで時間をかけても正価で売る
ロジックを磨きプロセスをマネジメントしていく
問屋経由から直接取引に転換 ユーザーの声が躍進の原動力
徹底解説 ● スノーピークストア
Chapter4
仕事後にキャンプ! のワークスタイル
自然指向のライフスタイルをオフィスづくりに落とし込む
ブランドの成長は社員の成長にかかっている
日報を毎日チェックし、一人ひとりの成長を見つめる
徹底解説 ● ヘッドクォーターズ
Chapter5
星空の下で五感を研ぎ澄ます
自然の中に身を置き判断力を高める
好きな製品だけを作るブランドを構築する
5年後のスノーピークはどうなっているのだろうか
徹底解説 ● 燕三条ネットワーク
Chapter6
白い頂へのヒストリー
ブームに踊らない 「ブレない」会社をつくる