今日、『「電話はかけてこないで」はあちゅうが考える新マナー』というインタビュー記事を読んだんですが、とても共感できる内容でした。
知人がネット上で電話のことを「時間のレイプ」と例えていましたが、私もこの考え方に賛成です。というのも、相手の都合で自分の時間を突然搾取される、そんな電話の乱暴さがとにかく苦手なんです。
集中して原稿を書いているときや家族との団らん中に突然電話が鳴ると、それだけでテンションが下がり、親しくもない相手の都合に無理やり付き合わされた気になります。何の権利があって、私の時間に踏み込んでくるんでしょうか。
家族と恋人とクロネコヤマトさん以外からの予告のない電話は不快です。
以前に比べると「電話が迷惑だ」という考え方も浸透してきたようで、最近では仕事の打ち合わせや確認を電話でする必要がある場合、予めメールやメッセージングツールで「電話できる時間帯を教えて下さい」「明日○時頃に電話しても良いですか?」等の連絡がくることが多くなりました。
こういった風潮は、相手の年齢には関係ないようで、若い人でも(その必要もないのに)スグに電話してくる方もいれば、かなり年上の社長さんでも必ず電話のためのアポ取りをして下さる方もいらっしゃいます。
可能な限り音声通話は使いたくない!というのが大前提なんですが、どうしても必要な場合は、開始時刻や必要な時間・話し合う内容等を予め知らせてもらってると、対応の準備ができるのでスゴくありがたいですね。
『僕が電話を使わない4つの理由 〜 47歳でも感じる「音声通話はウザい」 | No Second Life』というブログ記事にも、次のように書いてありました。
僕は学生ではなく47歳で会社の社長であり、作家・ブロガー・カウンセラーであるわけだが、47歳の僕も、電話を使うことはほとんどない。
僕は、音声通話がどうしても必要なときには、事前に「15時くらいから電話で打ち合わせさせてもらっても良いですか?」というような確認を事前にメッセなどでしてから掛ける。
僕にとっては、音声通話というのは、「会議」「打ち合わせ」と同じように、事前にアポイントメントを取ったうえで行うべきもの、という感覚だ。
そして僕の周りの人々も、概ね僕と同じスタンスである。電話は「メッセなどで約束して掛けるもの」だ。
なぜなら、予告のない電話は、掛けられた側の時間に無断で踏み込み、その時間を容赦なく奪う行為だからだ。
僕は作家でブロガーだから、原稿を書くことが大切な仕事の一つだ。
原稿を書く作業には集中力を要する。
ところが電話が鳴って受け答えをしていたら、その集中力は完全に切れてしまう。
この「集中力が切れる」というのは本当に困った問題で、私も集中してプログラムを書いている時に電話が鳴るのが怖いので、どうしても集中力を要する開発仕事は夜間〜深夜帯に行うことが多くなっています。
突然の電話で集中を切られたあと、それ以前の脳の状態に戻すのは、かなりのエネルギーを要するので。。。
メールするのが楽か、電話するのが楽かは人によって違うだろうけど、少なくとも電話された側は、突然、時間と集中と脳内短期キャッシュを奪われる。電話するならまず先にメールでアポを取るべき
— はまちや2 (@Hamachiya2) 2010年9月22日
まさに、この方(↑)の書いている「集中と脳内短期キャッシュを奪われる」というコトですよね。コレ、意外と大きなダメージなんです。
さらには、『すぐに電話をかけてくる人は仕事ができない人なんです』なんていう過激(?)な意見もあります(^^;
言葉というフワフワした要望より、動かぬ証拠のようなメールの方が安心するからです。納品後に何らかのトラブルが起きても、いい意味でも悪い意味でもメールという証拠が解決してくれますし。
この点は完全に同意見で、仕事の話であれば特に、やはり双方に証拠がしっかりと残るメールなどで打ち合わせをした方が、メリットが大きいと思うんですよね。これは業種や職種に限らないことじゃないでしょうか。
実際に私も以前、代金を支払ってもらえずに少額訴訟を起こしたことがありますが、その際にもメールが決定的な証拠となり勝訴判決を得ることができました。(あの案件のやりとりをすべて電話や口頭で行っていたらと思うと、かなりゾッとします。)
というわけで、なるべく仕事の話に電話は使いたくないけど、どうしても必要な場合はアポを取ってもらえると助かるなぁ・・・という独り言でした♪(^^;
まぁ現在でも、昼間にしっかり集中したい時は携帯電話を切ってるんですが、そろそろ名刺やメール署名から携帯番号を省いても良い時代なのかもしれませんね。
ちょっと真剣に検討してみようと思います!
集中すべき作業のお供に・・・
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コメント
そうなんですね?
電話によって思考回路が中断される苦痛を、感じていましたが・・
それだけメールが浸透した時代になったんですね。
突然の訪問はNG、まずは電話でという時代もありました。
大変参考になりました。気をつけます。
通信手段、移動手段が未発達な時代は、人の活動は地域が限定的でした。
農民なら村の中だけ、武士なら城と自宅の中と。ですから限られた人と
濃密な付き合いが出来ました。生涯にまみえる人の数は1000人程度では
なかったか?
移動手段が高速化した今日、私たちは日々未知の人々と出会います。
生涯に何万、何十万という数の人と巡りあいます。そんな時代に時間か
まわずかかってくる電話の応対をしていたら寝る時間さえなくなりますね。
コストのかからないメール大部分がジャンクであるように、電話にもかな
りの部分はジャンクですね。
長文になってすみません。
中尾さん、丁寧なコメントありがとうございます!
ほんと、おっしゃる通りで、昔に比べると、公私ともに生涯で関係を保つ人の数は、桁違いに増えているんでしょうね。
そして、仕事の仕方やツールが変わるのに合わせて、連絡手段や常識も変わっていくのが自然だと思います。
(ブログというモノがあったおかげで、こうして中尾さんともコメントのやりとりをさせて貰えてるわけですし♪今後ともよろしくお願い致します!m(_ _)m)